2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Book Review 11-1満州(中国東北部)を扱った小説 / 蒼穹の昴・他 満州(中国東北部)を扱った浅田次郎作小説14冊を読んでみた。本の解説をまとめると以下のようになる。 中国清朝末期から1950年までの中国の内情がよく描いた大作である。 『蒼穹の昴』で北…

Book Review 10 建築 剛心/塞王の楯 『剛心』(木内昇著)を読んでみた。 剛心とは、心の強い人のことかと思ったら、建物の強さの中心のことをいうそうだ。建物が持っている強さの中心点を「剛心」と呼ぶ。まさに主人公は「剛心」と呼ぶにふさわしい。読後に…

Book Review 8 邯鄲の島遥かなり(上、中、下) 『邯鄲の島遥かなり(上、中、下』(貫井徳郎著)を読んでみた。 厚岸情報局所蔵の本で読破した(札幌市では予約が多く、借りられないため)。これらの本を松前図書館で予約すると、道内の図書館で空きのある…

Book Review 7 北海道を扱った小説 北海道を扱った小説を読んでみた。 まず浮穴みみ氏(北海道出身)の3冊。『鳳凰の船』、『楡の墓』、『小さい預言者』が氏の北海道三部作と言われている。歴史時代作家クラブ賞受賞。三冊とも北海道を扱った短編5編ずつを…

Book Review 6 資本主義 補遺 資本主義に関しての本を3冊読んでみて、我々の世代も新しい価値観を学び、アクションを起こす必要がある、と前回の結びとした。そんなところにヒントになる小説に出会った。『エアー 2.0』(榎本憲男著)である。著者は映画会社…

Book Review 6 資本主義 資本主義に関しての本を3冊読んでみた。 斎藤幸平著『人新世の資本主義』、イワン・クラステフ著『模倣の罠』、キア・ミルバン著『ジェネレーション・レフト』である。世の中が大金持ちと貧困者に2分化されている。恵まれた才能と努…