Book Review 19-1絵本 # クリスマスを探偵と

 

『クリスマスを探偵と』(伊坂幸太郎著)を読んでみた。

松前図書館のクリスマス特集のコーナーで偶々見つけた。推理小説を書く著者が絵本を書いている。珍しい。大学生の時に書いた小説をリメイクしたのだそうだ。

話はクリスマスの夜の仕事(尾行)の最中に、探偵である男が謎の男と出会う。そこから話は展開していく。珠玉の物語、心温まる聖夜の奇跡の物語と本の帯が謳っている。絵入りで77ページだから読まない手はないか、と読み始める。

古典落語の名作『芝浜』は三題噺(酔漢、財布、芝浜)として三遊亭圓朝が客のリクエストを受けて作ったと言われている(異説あり)。解説を読むと、本作は五題話だそうだ。「探偵」、「男二人」、「親子愛」、「巧妙な構成」、「ラストのどんでん返し」、と。

身近に小学生がいたら、クリスマス・イブに一緒に読むと少し心が温まるかもしれない。